「清美オレンジ」F3 油彩

油彩画は深く追うほど逃げられるまるで片思い相手のように魅力的だと思います。画材は高いがやめられない

「清美オレンジ」F3 油彩

「清美オレンジ」F3 油彩
まるい果実を
飽くまで
見つめている
狭い部屋の片隅
それはまるで
しんと静かな深夜の
宇宙に浮かぶ
エネルギーが密に
詰まった恒星
ⒸSumiyo

油絵はいま始めたようなずっと前から描いていたような

中学の美術の教科書に
わずか2㎝角ほどの
油彩画の写真があった。

その絵にものすごく衝撃を
受けたのが
油彩との初めての出会いな気がします。

クールベ『波』。

「あんな空が描きたい」

高校に入学すると迷わず美術部に。

小学生のとき
有名な童話に水彩で絵を描く
という授業がありました。

その絵が何かに選ばれ
全国を巡回することになり
将来絵を描きたいなと
思っていた、
ということもあり。

高校1年生に絵画合宿に参加して
油彩で海を描きました。

基礎は習わないから
画材の使い方はよくわからないまま。

大阪市立美術館に大きな絵を
いちど展示して秋には退部。

なぜか
バレーボール部員になっていました。

その後は何十年も絵は描かず
文を書いていた。

美術館にはよく通っていたけれど。

仕事でCMの企画に
絵が必要になり
イラスト通信講座を受講、

それから和紙ちぎり絵講座。

そして。

童話賞の受賞作品に水彩の挿絵を
つけていただいたのですが、
出版社でその原画を見せてもらい
あまりの美しさに
猛烈に絵を描きたくなったのです。

「鬱金香」水彩

水彩のカルチャーセンターに
見学もせずいきなり入ると
何十人ものお年寄りのクラスだった。

座る場所もないほど
お年寄りがぎっしり。

平均年齢80歳。

一人だけ若すぎて
浮いてしまう。

ということで
3回目で
なんと教室をクビになりました。

えーーー!

そんなにみなさんの
輪を乱していたとは・・・

とぼとぼ廊下を
歩いていたら
先生が追いかけてきました。

先生は親切にも
私だけのクラスを
作ってくださったのです。

だから水彩は
マンツーマンです。

本当に鉛筆の削り方から
混色・描き方まで
みっちりレッスンを
受けることができました。

瓢箪から駒・・・?

棚から牡丹餅・・・?

新しい筆のお値段シールは
先生が丁寧にシンナーで
はがしてくださるという
至れりつくせりな最高の環境です。

そのうち本格的なデッサンが必要と
思いはじめて

水彩の先生おすすめの
デッサン教室にも入ります。

デッサンの先生は
美大の先生でもあり

日本を代表する
写実画家でしたが

ぼんやりな私は
何も知らずに習ってました。

ある日、樽がうまく描けない~と
悩んでいたら
「ちょっと練り消し貸してごらん」
と。
先生がちょいちょいと消したら
みるみる本物の樽が出現して
仰天しました。

「当時の静物デッサン」

水彩・デッサン同時通学です。

そのうち油彩画が
書きたくなって
油絵教室へも通学。

当時は絵本編集者の
創作講座にも通って
ましたから
週4で通学です。

絵に没頭しすぎて
レギュラーの仕事を
ひとつ失い青ざめましたが。

「日本大通り」油彩

この油彩を教室展に
展示したあと
関西に引っ越しまして

絵画教室生活は3年半で
終了しました。

自宅では油彩は難しいかもと
水彩やアクリルで
油彩っぽく描いてみたり。

「花明かり」水彩

絵本教室に通ったり。

「プリン・あら・どーも」水彩

でもどうせ「油彩っぽく」描くなら
油彩でいいやーんてことで
再び油絵を描きはじめました。

現在はさらにさらに
油彩追求しております。

ようやく道具の使い方も
わかるようになりました。

クールベ「波」の実物は

引っ越したあとすぐに
京都でみました。

時の流れを感じました。

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