「春を待つ森」詩×水彩画

「春を待つ森」花の水彩画です。チューリップを描きました。冬眠の出口付近でシマリスが待っていたのは。

「春を待つ森」詩×水彩画

「春を待つ森」SumiyoⒸ2020

「春を待つ森」 文 Sumiyo

枯草のおふとんで
体を暖めながら

シマリスは
まどろみの中

鬱金香を想う

「うっこんこう 芽はあした?」
「うっこんこう 蕾はあさって?」

いまは丸く縮こまり
動かずにいるけれど

この木の根っこに
にぎやかな

花が咲いたら

つるりとひかる
単葉にもたれ

太陽の方角へ
顔を上げ

ふたたび

のびやかに
歌をうたおう

そういえば

瞼の裏が
明るくなってきた

まもなく
冬眠の出口付近

SumiyoⒸ2020

まどろみの中で夢に見る鬱金香(チューリップ)

鬱金香=チューリップ

うっこんこう、と読むそうで
リズムがかわいらしいですね。

春にお昼寝していると
部屋は陽射しで明るいので

夢の背景が
すごく明るいのが多いです。

それに対して
夜見る夢は

「真っ暗・・・電気スイッチどこ?」
というのが多いです。

シマリスは春まで
冬眠していますが、

木の洞で
冬の間うとうとしながら
食べたりしているので

微睡む。状態みたいです。

春が近づいて
森に光が射してきて

目覚める前は
きっと昼間で
きっと明るい夢を
見るんだろうな。

ということを
想像しながら

まだ暗い森に咲く
シマリスが
うたたねから

目覚める直前に見た
夢の中の

森に咲くチューリップを
描きました。

ちなみにすでに初夏ですので
季節感ずれてるかも。
描いたのは2月のはじめ。

 

 

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