詩×色鉛筆画「薔薇が綺麗に咲く朝に」を描きました。3年前、突然、色鉛筆画に目覚めた頃に描いた絵と文。
【詩×色鉛筆画】「薔薇が綺麗に咲く朝に」
「薔薇が綺麗に咲く朝に」SumiyoⒸ2016
【薔薇が綺麗に咲く朝に】作 Sumiyo
ばらが きれいに さく あさに
なつは まどべに まいおりて
さらさらとした うぶげの はだを
ふわり しずかに みつめている
なつの かたちは しらないけれど
こおりを いれた とうめいな
みずは たしかに なつのいろ
はなびらに とまる あさつゆに
まるい ちきゅうを ちいさく つつんで
けさは つめたい みずをのもう
SumiyoⒸ2016
15本しか買えなかった色鉛筆で
都会から田舎へ引っ越しました。
玄関を開けると広大な田んぼ。
引っ越したのは夏の終わりで
どこまでも
青々とした稲が美しく広がっていて
風の通り道が見えました。
生まれてはじめて
カマキリの親子?も見ました。
家の前の稲の間から
大きな白鷺が舞い上がって
わっと驚くこともありました。
そして
避暑地の草原のような
いい匂い。
都会にしか
住んだことがなかったので
見るものすべてが
ものすごく感動的でした。
しかし
引っ越してから
数年間は仕事はほぼなく
かといって
働きにも出ず、
水彩画と
色鉛筆画を描き始めたのに
画材もあまり買えなかった。
100色の木箱に入った色鉛筆が欲しい、
と思いながら
揃ったのは15本の色鉛筆でした。
けれど
忙しく贅沢に暮らしていた都会では
実は
たいして湧かなかった
創作意欲が
間欠泉のように
あふれてくる。
すごく不思議なバランスです。
「薔薇が綺麗に咲く朝に」は
そんな頃に描いた詩×色鉛筆画です。
いまは
田んぼは半分住宅になりました。
画材はちょっとづつ
買い足せるようになりました。
自然環境は脳の回路を変える。
そんな気がしています。