童話×色鉛筆画「おかしのおうちはいつできる?」を描きました。ねずみが家族みんなで住むためのおいしいお菓子の家を作っています。
童話×色鉛筆画「おかしのおうちはいつできる?」
「おかしのおうちはいつできる?」SumiyoⒸ2019
「おかしのおうちはいつできる?」文 Sumiyo
かべは くりーむ ウエハース。
やねは ココアの びすきゅい。
はしらは いちごみるくの ほそなが キャンディ。
ねずみたちが
かぞく みんなで すむ ための
おかしの いえを
つくっています
いちばん がんばって いるのは
きょうだいの
いちばん うえの おにいちゃん
いっしょうけんめい あつめた おかしを
よいしょ うんしょこ はこんでは
トンテンカントン テンコンカン。
まるで だいくさん みたいだね。
おにわに しいた しばふには
マシマロの ふわふわベンチを
おきました。
でもね へんです。
つくっても つくっても
おうちが かんせい しないのです。
どうしてかな?
おかしいなあ。
しばらく じーっと みていると
つくった そばから
おとうとたちが
ぱくぱくぱくって
たべちゃってる!
うわーん。
だから
いつまで たったって
かべは あなぼこ。
やねも おそらが みえたまま。
「いちいち たべてたら
おかしの おうちは いつ できる?」
ねずみの にいちゃんは
こまってしまいました
けれども ちいさい おとうとたちは
ぜんぜん へいき。
「おいしいねー」
「おいしいねー」
おてても かおも おさとう だらけ。
おくちの まわりは チョコだらけ。
にこにこ ぱくぱく たのしそう。
おとうとたちの
あかちゃん みたいな
ぷるぷる ほっぺを みていたら
なんでだろう
おこる きもちは どこへやら。
そういうわけで
ねずみたちの おかしの おうちは
いつまで たっても できません。
チョコよりも
クッキーよりも
おとうとたちに あまいのが
ねずみの にいちゃん なんですね。
「さあて、かべの ウエハース、
また あたらしいのを
さがしに いかなくちゃ!」
おわり
SumiyoⒸ2019
誰もが夢見た「おかしのいえ」
絵本や童話には
おいしいおやつが
いろいろ登場します。
ぐりとぐらの
カステラとかね。
こんにちは。
Sumiyoです。
小さい時に読んだ絵本を
食感で覚えていたりすることも
ありますよね。
「アップルパイ」の詩を
小学校の文芸部で
書いたことがあり
なかなか上手に書けたのですが
一度も食べたことはありませんでした。
当時は図書委員でもあり
小学校の図書室の本を
放課後
次々に読んでいた頃なので
たぶん
外国の童話か何かで
知ったのだと思います。
「お菓子の家」は
子供も大人も
みんなが知っている
究極のモチーフ。
描いていると
やはり楽しい。
紅茶とクッキーが
どうしても食べたくなりますね。