「おべんとうのえんそく」童話×水彩画

「おべんとうのえんそく」童話×水彩画を描きました。今日は楽ししい遠足の日！ねずみの兄弟はどきどきわくわく。しかし・・・。「えんそくのおべんとう」ではなく「おべんとうのえんそく」とは？

きょうは　ほいくえんの
えんそくの　ひ。

バスに　のって

うみの　みえる
ゆうえんちに
いく　よてい。

ねずみの　きょうだいは
わくわく　どきどきして
はやおき　しました。

でも、そとは
あいにくの　あめ。

えんそくは
ちゅうしに
なりました。

きょうだいは　がっかり。

「せっかく
えんそくの　おべんとう
つくったのにねえ」

おかあさんも
ざんねんそうに　いいました。

「そうか、おべんとうも
がっかりしてるね」

ねずみの　おとうとが　いいました。

「そうだね。
ぼくたちは　また
えんそくに　いけるけど
きょうの　おべんとうは
きょうだけ　だもの」

ねずみの　おにいちゃんが　いいました。

「にいちゃん！
おべんとうには　えんそくさせて
あげようよ」

ちょうど
おひるまえに　あめが　あがって

にじが　でました。

ねずみの　おにいちゃんと　おとうとは

さんりんしゃに　おべんとうを　つんで

おにわを　くるくる　はしります。

そして　おにわの　テーブルに

おべんとうを　ひろげました。

あめに　ぬれた
しばふの　おにわ　だけれど

おにぎりも
プチトマトも

にこにこ　わらっているような

おべんとうは　えんそくできて
うれしそうに　みえました。

「らいしゅう　はれたら
こんどは
ぼくたちの　えんそくだね」

「うん！たのしみだね」

おわり