水彩画「木漏れ日のいちご狩り」

水彩画「木漏れ日のいちご狩り」完成。童話「いちごはあしたの夢をみる」も書きました。

水彩画「木漏れ日のいちご狩り」

「木漏れ日のいちご狩り」2025ⒸSumiyo

童話「いちごはあしたの夢をみる」

「いちごジャムになるより
百貨店に並ぶショートケーキの
てっぺんにどうどうと座りたい」

赤くつややかに実ったいちごたちは
夢を語りました。

「だって、大勢といっしょくたじゃ
安っぽいし、つまらないじゃないか。

それにショートケーキのてっぺん
とれれば、自分は高級いちごだぞ、
って誇れるもの」

農園でいちばん大きく育って
ぷらーんぷららーんと
優雅に揺れていたいちごは

ほかのいちごたちを見渡して
ゆったりと言いました。

「いちごジャムもショートケーキも
遠慮するよ。

高級いちごかどうか、

誰かが決めることなんて、
どうだっていい。

できれば、
ヒヨドリにふわっと運ばれて
あたたかな風の吹く場所で
のんびりと
いちごの花を咲かせたいな」

いちごたちは、
揃って息をふうと吐きました。

「・・・それも悪くない」

それからみんな

見知らぬ海辺の町や
にぎやかな森に咲く

清らかな白い花を想って
うっとりと目を閉じ、

ぷらーんぷららーんと
心地よく揺れました。

おわり

いちごを一粒ずつ描く

全部で35粒のいちごを
下書きしたのですが

一粒ずつ描くのが
思ったよりたいへんで
仕上がるまでに一週間。

深夜コツコツ描いていたところ
ここ数日は
筆を握ったまま朝まで寝ていたり・・・。

BGMに静かすぎる音楽を
流しているからかも
しれませんが。

春を感じる朝に描くほうが
気持ちいいに違いない、
とは思いつつ深夜に描きがちです。

と、いうわけで完成。

細かく描いたぶん、
いつもより達成感ある
絵となりました。

油絵の道具が揃ってまいりました

最近コツコツ買いそろえているのが
油絵の道具。

2011年。

思いもかけず
東京をでることになったとき
家財道具を数日で
ほぼすべて
処分してしまって、

上京したときと同じく
バッグひとつで西日本へ
移動したので

油絵の道具はその後何年も
手元にはなかったですが

また再開するべく少しずつ集めていて

そろそろ描ける感じになってきました。

アクリル画は昨年始めて
リキテックスプライムの絵具や筆を
かなり揃えたので

こちらも描きたいところですが、

いまは再び油絵に
わくわくしている感じです。

14年ぶりに
ペインティングオイルを開けたら、

高校時代の美術部みたいな

時が戻るような

懐かしいにおいがしました。

 

 

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