俳句×水彩画「目をとじて金木犀を探す駅舎」

俳句×水彩画「目をとじて金木犀を探す駅舎」を描きました。秋になるとふと香る金木犀の可憐さがいいですね。

俳句×水彩画「目をとじて金木犀を探す駅舎」

 

「目をとじて金木犀を探す駅舎」2019

 

「目をとじて金木犀を探す駅舎」2019 Sumiyo

こんにちは。

Sumiyoです。

晴れた午後、

ホームで電車を待っていました。

山々が秋らしく染まるのは
まだ少し先。

電車到着までかなり時間があったので
ホームには誰もいません。

すると
ふと風にのって
甘い香りがしました。

静かなホームを
香りのする方向へ
ゆっくり歩いて立ち止まり

一度目を閉じて、
深呼吸。

「このあたりが濃く甘い・・・」

目を開けると
線路をはさんだ向かいのホームに

背の高い紅葉の木が立っていて
その枝の隙間の奥にひっそりと

山吹色の
金木犀が咲いているのが見えました。

金木犀の花言葉のひとつは、
「謙虚」。

ただ黙って

甘い香りを放つことで
存在を知らせています。

決して目立とうとしないのに
出会うと
はっとするほど可憐な花です。

類似品ではない

真の気品を持つ
美しい女性のようだなと
思いました。

 

 

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